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トウシ君が教える!長期投資・分散投資の方法について~ETFへ投資するときに気を付ける点は?~

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トウシ君です!!
今回の記事は、
トウシ君が教える!ETFの投資方法と長期投資に向いたETF~投資の際に気を付けるべき点とは?~
です!!

前回の「トウシ君と比べる!投資信託とETFの違い~長期投資に向いてるのはどっち?~」では、
投資信託とETFの大きな違いは
「コスト」の差であり、
長期投資で成功するためにはコストを抑えなくてはならない
ということを説明しました。

そこで今回は、
①長期投資進め方(ドルコスト平均法)
②感情をコントロールするための方法
②分散投資の考え方・方法
について説明していきます!

・長期投資の始め方(買い進め方がわからない)
・感情が邪魔をしてうまく計画どおりに投資できない
・どうやって分散投資したらいいのかわからない

と思っている人はぜひ参考にしてみてください!
それではどうぞー!!








































①長期投資の方法~どうやって買っていけばいいの?~

まずは長期投資のやり方について説明していきましょう。
長期投資を始めるにあたって
そもそもどうやって買っていけばいいの?
買った直後に下落したらどうしよう
売ったら株価が上昇したらどうしよう
と不安に思っている人もいるかもしれません。

そんな不安を払拭する投資方法を紹介していこうと思います。

1.ドルコスト平均法

長期投資に向いた投資方法。
それは
「ドルコスト平均法」と呼ばれる手法です。
これは毎月決まった日に決まった金額を投資する方法のことをいいます。
毎月同じ金額を投資することで、
株価が下がった時に多く買い、株価が高くなった時は少なく買うことになり、
平均購入単価を下げる効果や高値掴みを避けられる効果があり購入単価の平均化」
につながり、時間を分散しながら投資することができます。

長期投資においてドルコスト平均法による投資をすることで、
短期の値動きに左右されることなく、
相場の動向に一喜一憂せずに資産形成していくことができるようになります。 

◆長期投資の買い進め方◆
→「ドルコスト平均法」を使った投資
短期の変動は気にしない。
下落局面は買い増しのチャンスととらえるべき!


※ドルコスト平均法は必ずしも最適な投資方法ではない
ここで注意しておきたいのは
ドルコスト平均法の投資方法は「長期投資」において最善な方法であるという点です。

短期投資の場合、
下落局面で多く買い増ししてもそこからさらに下落する場合も当然あり、
損失拡大にもつながりかねません。
ドルコスト平均法はあくまで「長期投資」において
最善な投資方法であるということを忘れないようにしましょう。


下の図はドルコスト平均法の考え方をまとめたものになります。



2.欲や感情に流されてしまう長期投資

長期投資に向いた投資方法については理解できたかと思います。
それでは「あとはこれを実践するのみ!」
となるのですが、言うは易しですが実践するとなるとこれが意外と難しいものです。
というのも、
投資をする上で人はどうしても欲が出てしまったり、
感情に流されてしまったりする生き物だからです。
ではここで、
欲と感情に流されてしまうトウシ君がいたとします。

(欲と感情に流されてしまうトウシ君の考え方)
・上昇局面
他の銘柄に比べてこの銘柄は調子がいいから多めに買っておこう!

・下落局面

この銘柄は下落してもっと下がりそうだから買うのをやめておこう…

しかしこのトウシ君の考え方は
先ほどの「ドルコスト平均法」の投資方法と全く逆の考え方になってしまっていることに気づきましたか??

◆ドルコスト平均法
・上昇局面
「上昇局面でも一定の金額投資することで高値掴みを防ぐことができる」

・下落局面
「下落局面では多くの株数を買うことができるからむしろチャンスになる」

言葉で理解していても、
実際に相場が動いたときになかなか合理的な行動をとることができないのが人間の性なのです。

長期投資では短期の相場に流されずに淡々と投資していくための
セルフコントロール」がとても重要になります。

3.年間の投資計画を立てて実行する

では、先ほど登場したトウシ君のように
欲や感情に流されることなく、着々と投資していくためにはどうしたらよいか。
それは「年間の投資計画」を立てることです。
事前に決めておくべき項目として、

①年間でいくら投資するのか(年間投資金額)
②毎月いくら買うのか(月間投資金額)
③毎月何日に買うのか(購入日)
④どの銘柄を買うのか(銘柄選定)
⑤どう買うのか(購入方法・順番の選定)
最低限これらは決めておくことをオススメします。

年間の投資計画ができたらあとはその通りに実行するのみです。
立てた計画は1年間の長期投資のためのルールになるので、
必ず守らなくてはなりません。
そうすることで感情に流されずに着々と投資していくことができます。





②ETF選びで気を付けるべき点とは~意外と気づかない落とし穴~

将来の資産形成のためにETFへ長期投資する場合における
気を付けるべき点や見落としがちな点について説明していきます。
投資銘柄を選定するときにぜひ抑えておいてください。

1.経費率

ETFに投資する場合、
投資額に対して「経費率」と呼ばれるコストがかかります。
(※投資信託でいうと運用管理費用(信託報酬)のようなもの)
これはETFを保有している限りずっとかかるコストで、
長期投資においてはリターンに大きな差がでます。

1つの目安としてまずは、
経費率0.1%以下(高くても0.2%)
で探してみるのがいいと思います。
(※あくまでトウシ君の私見)



・投資信託とETFの違い
・コストの差によるリターンの違い
について詳しく知りたい人は
コチラを読んでみてください。
⇒「トウシ君と比べる!投資信託とETFの違い~長期投資に向いてるのはどっち?~

2.分散の考え方

「長期投資だからとにかくリスクを分散しなくちゃ!」と
考える人も当然多いとは思いますが、
何をもって分散なのか。
分散と一言で言ってもどんな分散があるのか。
まずはここから説明していきたいと思います。

分散とは大きく分けて
A.資産の分散
(株式、債券、金、原油、穀物、REIT)

B.国・地域の分散
(日本、米国、英国、中国、アジア、新興国、EU)

C.通貨の分散
(円、ドル、ユーロ、ポンド) 

D.時間の分散
(毎日、毎週、毎月)

以上が主な分散投資として挙げられます。

投資先や購入する時期を分散させることで
価格の変動を抑え、安定したリターンを狙うことにつながります。

下の図で分散投資の考え方をまとめたので、
確認しておきましょう。
目指せ!分散マスター!!



3.ETFの構成比率と相関性

さて、ここまでで分散の考え方については理解できたかと思いますが、
ここからはETFの構成比率と相関係数について説明していきましょう。

構成比率と相関性がなぜ長期投資・分散投資で重要なのか?
例えば、
暴落局面であなたの保有している銘柄がすべて下落したとしたら、
それは分散投資できていると本当に言えるでしょうか?

ここでは分散投資をするための方法について詳しく説明していきます。

①ETFの構成比率

まずはETFの構成比率についてです。
構成比率を知るには、あるETFが
・どの銘柄で構成されているのか
・どの銘柄が大きい割合を占めているか
を調べる必要があります。

下の図は2つのETFに投資し
構成割合の高いa社が下落し、2つのETFとも下落してしまった状況を表しています。
このように、
構成割合が似通った相関性の高い銘柄にいくら投資しても、
結局同じタイミングで上下に株価が動いてしまうので、
色々な銘柄に投資し分散投資した気になっている
状態の恐れがあるのです。

ただ闇雲にいろんな銘柄に投資していても
分散投資」とは言えないのです。

そのため、分散投資を行うためには必ず
どの銘柄でどのくらいの割合で構成されているか
調べなくてはならないのです。


②ETF同士の相関性の調べ方

次に、投資しようとしているETFが
・相関性が高いのか(同じ動きをするのか)
・相関性が低いのか(違う動きをするのか)
を調べる方法を紹介したいと思います。

相関係数を使う

2つの投資対象の相関性を調べる方法のひとつに
相関係数」を使う方法があります。
この相関係数とは、
「2種類のデータの関係性の強さを−1 から+1 の間の値で表した数のこと」を言います。

◆相関係数の数値の意味◆
『1』に近い   ⋯2 つの確率変数は正の相関
『−1』に近い⋯2 つの確率変数は負の相関
『0』 に近い ⋯2 つの確率変数の相関は弱い

投資において相関係数の意味を当てはめると
・相関係数が『1』に近い
⇒正の相関が高くなり、銘柄は共に上下に動く
(銘柄Aが上昇すれば銘柄Bも上昇。銘柄Aが下落すれば、銘柄Bも下落)

・相関係数が『-1』に近い
⇒負の相関が高くなり、2つの銘柄は反対方向に変動する
(銘柄Aが上昇すれば銘柄Bは下落。銘柄Aが下落すれば、銘柄Bは上昇)

・相関係数が『-1』に近い
⇒0の値は相関がないことを示す


相関係数の使い方≪実践編≫

次にチャートソフトを使った相関係数の使い方を紹介します!
今回はTradingViewを使い、
VTVOOを比較していきたいと思います。

(簡単に2つの銘柄を紹介!)
①VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
「Vanguard Total World Stock Index Fund ETF」

⇒米国を含む全世界の先進国株式市場および新興国株式市場を投資対象とし、
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(同インデックス)に連動した投資成果を目指す。
同インデックスは全世界の大型、中型、小型株の市場パフォーマンスを測定し、
先進国や新興国市場を含む約47ヵ国の約8,000銘柄で構成されている。
(※「楽天証券より引用」)

②VOO(バンガード・S&P 500 ETF
「Vanguard 500 Index Fund ETF」
⇒総額が大きい米国株式を構成銘柄とするS&P 500指数(同インデックス)の
投資パフォーマンスに連動する投資成果を目指す。
同インデックスは、米国の主要業種を代表する大型株500銘柄で構成され、
米国株式市場のパフォーマンスを表すベンチマークとして知られる。
(※「楽天証券より引用」)

まず、相関係数の設定の方法ですが、
下の図のように進んでいくと設定できます。
(図をclickして順番にやってみよう!)



設定が完了したら、
実際にVTとVOOの2つの銘柄の相関係数を見ていきましょう。

次の図の右下をみると相関係数の数値が表示されていますが、
ほとんど『1』の数値付近で推移しているのがわかると思います。



これは先ほど説明したことを当てはめてみると、
VT上昇すればVOOも上昇し、反対にVTが下落すればVOOも下落する
ということになります。

これは何を意味するのか?

先進国や新興国市場など世界約47ヵ国の約8,000銘柄に
分散投資できると思ってVTに投資したつもりが、
S&P 500指数に連動したVOOに投資しているのとほとんど変わらない、ということになります。

このように相関係数を使うことで、
これから分散投資する場合や現在投資している銘柄が
本当に分散投資(商品の説明に惑わされずに)」できているのか、
調べることができます。



③さいごに

今回の記事では
①長期投資進め方
②感情をコントロールするための方法
②分散投資の考え方・方法
について説明してきましたが、

大事なことをまとめると以下のようになります!

(1)長期投資の進め方は「ドルコスト平均法」を使う
・毎月決まった日に、決まった金額を投資する
平均購入単価を下げ、高値掴みを避けられる効果が得られる。
(短期の値動きは気にしない!)

(2)感情をコントロールせよ
・人間は必ずしも合理的な行動をとることができないもの。
 それを理解したうえで、
⇒年間の投資計画を立ててそのとおりに実行することが大事!
(最低限決めておくべき事項)
①年間投資金額
②月間投資金額
③購入日
④銘柄選定
⑤購入方法・順番の選定

(3)経費率を意識する
・保有コストは長期投資においてリターンに大きな差が出る
⇒ETFの経費率0.1%以下(高くても0.2%)で探してみよう!
(※あくまでトウシ君の私見)

(4)分散投資の考え方・調べ方
・ETFの構成比率を確認し、相関関係を調べる
⇒チャートソフトの機能にある相関係数(CC)を使って銘柄を比較する!
◆相関係数(CC)の数値の意味◆
『1』に近い   ⋯2 つの確率変数は正の相関
『−1』に近い⋯2 つの確率変数は負の相関
『0』 に近い ⋯2 つの確率変数の相関は弱い

ぜひトウシ君の紹介した内容を参考に、
長期投資・分散投資を実践してみてください!
そして投資に興味を持つ人が1人でも多く増えることを願っております。
最後まで読んでくれてどうもありがとうございました。

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番外編-ETF銘柄選定・構成比率調べ~おすすめサイト3選-

ETFの銘柄選びや構成比率を調べるために
おすすめのサイトを紹介しますので、
ぜひ活用してみてください!

Bloomberg


yahoo!finance


ETF.com










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